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旅のきっかけ

よく周りから「なんで日本一周しようと思ったの!?」って言われます。

すごく聞かれます。

もともと20歳頃はずっと旅に対する憧れがあったんです。

当時、本屋に行っては世界一周した人の本なんかをすごく読み漁ってました。

特に影響を受けたのが

石田ゆうすけさん著書の

「行かずに死ねるか! 世界9万5000km自転車ひとり旅」という本

当時の僕としては本当に衝撃的でした。

1日で一気に読んでしまって、旅とはこんなにも人を惹きつけるかと感じていました。

でも心のどこかで

「自分とは違う世界の話だな。。」

とも思ってました。

「現実的に考えてこんなことするなんてありえないし」

「そもそもそんなお金なんてないし」

と、自分に言い聞かせてたんですね。

今のままでまあまあ幸せだったんです。

でも当時全く仕事ができなかった

本当にできませんでした(笑)

23歳の頃僕は広告代理店の営業の仕事をしていました。

全く仕事もとって来れないし

先輩と打ち合わせ先に行っても全然話わからないし

ミスはするし

気はきかないし

ある意味会社では浮いてる存在でした(笑)

そのくせ勤務が休みなく毎日続き、先輩から怒鳴られもう限界に来てました。

「もう無理だ」

そう思った次の朝、僕は布団から出ることができませんでした。

「体が動かない。。」

僕はそのままネットカフェに逃げ込んだんです。

会社はもちろん家族からもかかってくる電話。

全部無視しました。

もう無理だったからです。

3日間ネットカフェに引きこもり「楽な死に方」を検索してました。

でもそんなのないんです。

「老衰」くらいしか。

仕事もできない、死ぬ勇気もないそんな社会のお荷物な自分にまた落ち込みました。

どうしたらもっと人に求められるようになるのかわからない。

もう死んで楽になりたい。。。

そんなことを考えてた時にふと一つの思いが沸々と湧き出て来ました。

「なんで僕が絶望の淵にいるのに世間はこんなにも僕に興味がないんだ?」

それはなぜかイラつきに変わってきて、ついに

「誰も僕に興味がないなら、やりたいことやってやる!!!!」

「本当に自分がやりたいことやってそれでもダメならその時は潔く死のう!!!」

旅を始めた

僕は家に帰ってまず、母親に謝り、そして旅の支度を始めました。

身の回りのもの全部売ったり捨てたりしました。

もう持ってても意味がなかったから。

新車で買った車、ブランド物、ゲーム、そして携帯も。

そして装備を準備するんですが、あまりにも前例がなさすぎて最初は余計なものばかり準備してました(笑)

バドミントンラケットも持ってましたが今思えばいらんだろうと。

そうやって始めた歩いて日本一周の旅。

ここにか書ききれないくらいの多くのことがありました。

旅の中で僕はカメラと出会いました。

「こんなに綺麗に撮れるんだ!」

そこから出会った方やお世話になった方を写真に収めるのが楽しくなり福岡に帰ってからカメラマンを目指すようになります。

現在は独立してカメラマン1本でご飯食べてます。

旅がなければカメラは持ってませんでした。

旅を経験してから感じたのは

「とにかく目の前のやりたい事に手を伸ばせば次の道は勝手に広がっていく」

という事でした。

今も常にやりたい事をやって生きてます。

みなさんが一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。

この旅の話が電子書籍になりました。
よかったら読んでもらえると嬉しいです✨

 

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