空気感のグラデーションを写真に落とし込む
昨日の話なのですが、友人と話している時に
「ゆー。さんって『空気』と『徐々に変わっていく様』みたいなものを大事にしてますよね」と言われ
「あ〜まさにその通りだなぁ」って思ったんです。
『空気』って何かというと、その場の盛り上がりとか、張り詰めた雰囲気とか、リラックスしてる感じとか、そういったものなんですが人よりそういったその場の空気を読むのは無意識でやってるなぁと思ったんです。
で、その原体験ってなんだろうって話になって、それはやはり『旅』というものが非常に大きく関わってくるな、と。
僕は10年前『歩いて日本一周』ということをやっていたんですが、その時の心境として
「その土地その土地で全然空気感が変わる、それがめちゃくちゃ面白い!」
って思ってました。
しかもそれは一瞬でパッと変わるものではなく『徐々に変化していく』んですね。
その『徐々に変化していく』という様を『グラデーション』ということにしたんですがそれがめちゃくちゃ僕の中で腑に落ちたわけです。
「なんで旅って楽しかったんですか?」と続けて友人から質問された時に、僕の答えは
『明日どうなるかわからない不確定要素と予定調和の無さ』
が出てきたんです。
そこに人生の楽しさがあるんじゃないかって僕は思ってます。
これはなぜ僕が家族写真を撮るのが楽しいと思ってるかにも通づると思っていて、それは
「予定調和が全く無いから」
なんですね。
ありがたいことに、ここ数年毎年ファミリーフォトを撮らせて頂いてるご家族が数組いらっしゃるのですが、本当に来年どうなってるかわからない。
新しく家族が増えてるかもしれない
職場が変わってるかもしれない
撮りたいものが変わってきてるかもしれない
見た目も変わるかもしれない
そんなどうなってるかわかならない『変化』と『グラデーション』を収めることが楽しいんだなって感じたんです。
それは身内や近しい人たちだから撮れるものであって、あまりたくさんの依頼を受けなくなったのもそういうところにあったりします。
そして写真を通してそういう空気感とグラデーションを感じてもらえたら嬉しいなって思います。
ここで奥さんと付き合いだした頃から今までの写真たちを貼っときますね。
いかがでしょう?
なんとなく変化がわかったかな?
その変化をこれからも写真に収めていけたらと思っています。
ゆー。でした〜。