カメラ講座で生徒さんから学んだ人生で大切なこと
どーも、ゆー。です。
もう桜も散って、僕の好きな新緑の時期になってきました。
あの薄緑色の葉から落ちる木漏れ日が好きなんですよね。
光と陰のコントラストがたまらんです。
いつか木漏れ日写真展とかやりたいと思ってます。いや、やります。
この時期になると毎回そんなことを考えるんですが、いつかって言ってたら絶対来ないのでやらねばですね。
というわけで、タイトルの話ですが、僕は4年前くらいからカメラ講座をさせてもらってます。
今も昔も『ストアカ』というプラットフォームを利用してポツポツ入ってくる生徒さんとワイワイ講座をやっててですね、
去年教えた生徒さんが200人を超えたりと有り難い限りです、受講者の方々ホントにありがとうございます。
興味ある人は画像から飛べるよ↓
まぁでも200人を教えてても必ず最初の1人から始まる訳です。
で、その1人目のことが今回の記事なんですが、そもそも僕はカメラマンは目指してたけど講師になるなんて全っっく考えてませんでした。
知り合いから
「ストアカでカメラ教えてみたら?」
と言われ
「僕なんかが教えてもねぇ。。」
って思ってました。
なのでなんとなく始めた感じです。
当時の講座の紹介文なんてたぶん適当だっただろうし、とりあえず日程だけ入れて
「どうせ入ってこないだろ」
ってタカをくくってました。
そして日程を入れていた事も忘れてた時になんと入ってきてしまったんですね。
「え、マジか。。どうしよう。。」(おい)
最新のゴリゴリの機材持ってる人だったらどうしよう。。
そもそもSONYのカメラしか使った事ないし。。
「そんなんで先生なんですか?」とか言われないだろうか?
ってめちゃくちゃ不安が押し寄せてきて恐る恐るメッセージをしていました。
生徒さんの名前はえりさんと言い、柔和な雰囲気の方。
その時は屋外での講座にして、いざ対面!
(奇跡的に写真が残ってた。。)
で、開口一番えりさんから放たれた言葉は
「先生!電源ボタンってここで大丈夫ですか!?」
「!?!?!?」
で、電源ボタン。。。
「ここの、『ON』『OFF』が電源で、このボタンがシャッターですよ」
「ありがとうございます!」
まさかそのレベルでよかったのか。。
いや、あの時のえりさんには申し訳ないけどそのレベルの方は後にも先にもえりさんだけでした。。(記事のネタにしてごめんね)
で、最初の講座はカメラの使い方もそうなんですが僕の写真感も少し話したと思います。
「先生」とか呼ばれるとむずかゆいですが悪い気もしないのでその時は色々話してたな。。
今はもうだいたい「ゆうさんって呼んでください」って生徒さんには言ってますが。
それはさておき、その後えりさんとは講座を月単位することになりました。
彼女のすごいところはカメラにハマってくれたこともそうだったんですが「死ぬほど素直だった」ということです。
講座は全体で2年ほどする形になったのですが、最初の1年で彼女はメキメキ上手くなってその彼女を見ながら
「素直に人の話を聞くってことがこんなにすごいことなんだな」
って学ばせてもらってました。
ありがとうえりさん。
講座を進めていく上でもう一つ僕が彼女の写真に対して良いなと思っていたものがありました。
それが「お母さんの写真」でした。
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これが僕の写真に対する意識を変えてくれました。
当時僕が撮っていた写真は「ポートレート」という女性の写真が多かったんですね。
それはそれでよかったんですが、自分の中に何か物足りなさを感じてました。
でもその原因がわからなかったんです。
えりさんの撮るお母さんの写真や言葉は、温かさみたいなものをジワ〜っと感じることができます。
言ってること伝わりますかね?
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なんか自分の母親じゃないのに、『実家の安心感』があるというか。
それってえりさんにしか絶対に撮れない写真なんですよね。
当時そのことを彼女に伝えたら
「え!?私の母ですよ!?他人様の母に誰も興味ないでしょ!?」
って言ってました。
本人からしたらそうだろうなって思います。
でももっと見てみたい!って思わせるんですよね。
そんなこんなで、2年も講座をやってると正直もう教えることもなくなってきます。(えぇ。。)
なので卒業制作という形で個展をしてもらうことにしました。
それを伝えた時は
「私なんかが無理です!本当に無理です!そんなの無茶苦茶です!」
って言ってた気がします。
めっちゃ否定するやん。。
そこをなんとか押し切って、先に日程を決めさせて
「もうこの日!決定!」
みたいな感じ。
すごい渋い顔されましたが、次に場所を決めてもらいました。
場所は福岡県糸島市にある「Taisho Coffee Roaster」さん。
タイショーさんあの時はありがとうございました。
ここのお店のコーヒーが大好きでよく行ってるんで、もし糸島市に来る人は行ってみてね。(画像から飛べるよ)
よく講座でも利用させてもらってたので、彼女自身もハードルがちょっと低くなったんじゃないかと思います。
結果から言うと写真展はすごく良くて、彼女の用意した感想のノートにもたくさんのコメントが寄せられてました。
でも、結果よりも実は写真を選んでいた時のことを話たくてですね。
本当に悩んでました。もう来週ですよ?って時期くらいまで悩んでました。
「ゆー。さん、私両親と私の日常の写真をアルバムにしようと思ってるんですが。。」
と言われ
「絶対両親の写真だけが良いです!」
と僕は言ってました。
だって良いんだもん。
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写真って1枚だけなら特に構成を考えなくても良いんですが、複数枚になった途端に『テーマ』が重要になってきます。
最終判断はもちろん自分が決めることですが、えりさんは両親をテーマにすることにしました。
ここまで書いたら、僕が色々教えてるように見えるんですが
全然そんなことはなくて、作品に『純度』が必要だと言うことはえりさんを見てて学ばせてもらったんですね。
身近な人を撮るからこそ、そこに温もりが出るし、現実味があるわけです。
すごいなぁ〜それを天然でやってるんだから、謙遜するだろうけど僕よりアーティスト気質だなぁ〜。
先生って立場ではありますが僕自身めっちゃ学ばせてもらってたんです。本当に。
素直でいること、そして身近な人やモノが1番の被写体であること。
きっとえりさんはこれからも良い写真を撮り続けていくんだろうなぁと思います。
今えりさんは広島県へ移住してますが、また一緒に写真を撮れることを楽しみにしてます。
また写真のこと話ましょうね〜✨
というわけで、ゆー。でした!
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